专利摘要:
分割可能な光ファイバリボンは、長手方向の分割に沿ったファイバ・フォールアウトを低下させる性質を有する。ボーダ・ファイバと呼ばれる分割位置に隣接するファイバは、インク被覆と周囲のマトリックス材との間に増強させた結合強度を有する。結合強度は、まずボーダ・ファイバを外覆するインクを部分的に硬化させることと、部分的に硬化したファイバを、マトリックス材で被覆することと、次いでインクおよびマトリックス材を実質的に同時に、実質的に十分に硬化させることとにより増強される。リボンは、リボンをサブセットに分割するのを促進するために、1つ以上の溝を含んでもよい。A
公开号:JP2011507025A
申请号:JP2010537903
申请日:2007-12-11
公开日:2011-03-03
发明作者:ウェルズ,ベン・エイチ;サック,ジョン;デービッドソン,グラント・エム
申请人:プリスミアン・コミュニケーションズ・ケーブルズ・アンド・システムズ・ユーエスエイ・エルエルシー;
IPC主号:G02B6-44
专利说明:

[0001] 本開示は一般に、光ファイバリボンに関し、より具体的には、分割可能な光ファイバリボン、分割可能な光ファイバリボンを製造する方法、および光ファイバリボンにおける光ファイバとマトリックス材との間の結合を強化する方法に関する。]
背景技術

[0002] 光ファイバリボンは、互いに隣接する離間した位置で保持される複数の個別の光ファイバを含む、一般に平坦または平面な形態の周知の構造体である。リボンは通常、2本以上の光ファイバを横並びに整列させ、それらの上に放射線硬化性マトリックス材を押し出すことにより構成される。マトリックス材は、ポリウレタンアクリル樹脂のような柔軟な保護材であり、ファイバを包み込んでリボン状の形態でファイバを保持する。]
[0003] 取り扱いまたは接合が困難であり得る分離した光ファイバと異なり、光ファイバリボンは設置および整備が簡易なモジュラー設計を提供する。例えば、何百本もの個別の糸状のファイバを現地で接合するのではなく、敷設業者はリボンからの光ファイバの全てまたはサブグループに関して一度に接続を行なう融着接続機を使用できる。リボンの簡易性は、光ケーブルに大容量でまとめられる場合に高まる。]
[0004] リボンは多くのファイバを含み得るが、より小さなファイバグループをノードで成端させなければならない場合がある。これは、ファイバ・イン・ザ・ループ(FITL)アーキテクチャのような、光ファイバネットワークアーキテクチャにおいて特に当てはまる。特定の用途では、所与のリボン内の各個別の光ファイバにアクセスする必要がある。そのような用途は一般に、ファイバ・トゥ・ザ・エックス(FTTx)アプリケーションと呼ばれ、より一般的には、ファイバ・トゥ・ザ・プリミス(FTTP)またはファイバ・トゥ・ザ・ホーム(FTTH)と呼ばれる。FTTxの設置では、個別の光ファイバは、アクセスされ且つ所与の施設(例えばアパートまたは所与の建物の所与のフロアにあるオフィス)のエンドユーザに提供される必要がある。]
[0005] しかし、マトリックス材の単一塗布による現在のリボン構造は、リボンをより小さなサブグループまたはユニットに容易に分割することができない。その代わりに、リボンを分割する試みによって「ファイバ・フォールアウト(fiber fallout)」と呼ばれる共通の現象が生じる可能性があり、マトリックス材は破れ、分割が生じる点に隣接するファイバに対して、それらを一緒に保持するのに不十分な接着をもたらす。分割場所に隣接するファイバは、「ボーダ・ファイバ(border fibers)と呼ばれる場合が多い。ファイバ・フォールアウトの結果として、「抜け落ちた」ファイバはリボンとして使用することも、またはリボンの一部分として接合することもできないため、接合の問題が生じる。]
[0006] ファイバ・フォールアウトを防ぐために、分割可能なリボンは、リボンを予めサブユニット化したリボンから作製することができる。この工程では、2層以上のマトリックス層を使用する。1種のマトリックス材がいくつかのファイバグループを1つ以上のサブユニットとして結合させ、マトリックス材の第二の層が、サブユニットを含むリボン全体を封入する。2つのファイバサブユニットは、外側のマトリックス材(すなわちマトリックス材の第二の層)を破ることにより、後に互いに分離されてもよい。例えば、24本ファイバのリボンは、第一のマトリックス層内で12本ファイバのリボンを2枚つなぎ合わせ、次いで外側のマトリックス外皮でこの2つのサブユニットを結合することにより形成することができる。同様に、12本ファイバのリボンは、マトリックス材の第二の層を、第一のマトリックス層により結合された4本ファイバのサブユニット3つの上に塗布することにより形成することができる。]
[0007] そのような技術的解決法は、例えば米国特許第6,175,677号に開示されており、ここでは、第一のマトリックスリボン化層は、光ファイバのサブユニットを包被し、第二のマトリックスリボン化層は全てのサブユニットの第一のマトリックスリボン化層を包被して光ファイバリボンを形成する。]
[0008] この二重マトリックス層の解決法は、ファイバリボンから分離されるサブユニットの大きさが予め定められている場合に魅力的である。しかし、サブユニットを有する二重マトリックス層を製造するには、より複雑な製造方法が必要とされる。実際には、4本ファイバのユニットを3つつなぎ合わせることにより12本ファイバのリボンを作製するために、当該製造方法では、マトリックス塗布ライン上に4回の通過を必要する(内側マトリックス材において4つのサブユニットからなるリボンを各々マトリックスにつなぎ合わせるために1回、外側マトリックス材においてサブユニットをつなぎ合わせるために1回)。他方、単一のマトリックス層を用いる従来の12本ファイバのリボンは、塗布ライン上に1回の通過しか必要としない。]
[0009] サブユニットを有する二重マトリックス層のリボンには、他の欠点がある。例えば、ファイバリボンがサブユニットまたはサブグループから形成される場合には、各サブユニットのマトリックス層は、サブユニットのファイバを挟み込むだけでなく、サブユニットの側端にある空間も塞ぎ、軸方向に隣接するサブユニットを互いから分離させてしまう。このサブユニット間の分離により、リボン内の光ファイバ間に一貫性のない隔たりを生じさせてしまう。特に、各サブユニット内の隣接するファイバは互いに接触しているが、サブユニット間で隣接するファイバはマトリックス材により互いが分離されている。ほとんどのリボン接合機では、光ファイバを横並びにしなければならない(すなわち実質的に互いを接触させなければならない)ので、二重マトリックス層のリボンにおける一貫性のない隔たりは、接合操作に悪影響を与える。特に、接合の損失は、リボン内において正しく整列されていない光ファイバコアの不均一な配置により増加する。]
[0010] 分割可能なリボンを作製する別の技術では、ファイバを直接包囲しているマトリックス層に、少なくとも1つの応力集中すなわち脆弱領域を与える。この応力集中により、特定の位置にリボンの分割部分を分離させ、且つ光ファイバリボンのサブユニットの分離を促す。例えば、米国特許第5,717,805号には、リボンの長手方向軸に平行するリボンの少なくとも一部に沿って延在する少なくとも1つの応力集中が設けられた光ファイバリボンが開示されている。応力集中は、マトリックス材が所望のリボンのアクセス位置で光ファイバリボンの区画から容易に成端でき得るように、光ファイバリボンの少なくとも一方の最端に形成することができる。あるいは、少なくとも1つの応力集中は、光リボンがより小さなリボンユニットに分離されることが望ましい指定位置に、光ファイバリボンの主要な表面の少なくとも一つの表面に形成することができる。光ファイバリボンの主要な表面に応力集中が形成される場合には、光ファイバリボンが応力集中位置で分離される場合に、完全なサブリボン(サブグループ)が形成されるように(米国特許第5,717,805号の特に図5、図8、および図9を参照されたい)、さらなるマトリックス材が応力集中位置にある隣接する光ファイバ間に設けられる。米国特許第5,982,968号、第6,748,148号、第6,792,184号、第6,337,941号、第7,085,459号、および第7,039,282号のような他の技術もまた光ファイバリボンにおける少なくとも1つの応力集中の形成について開示している。]
[0011] 同様に、米国特許第7,187,830号は、光ファイバリボンユニット内の隣接するファイバ間に形成された好ましい裂け目部分を有する光ファイバリボンユニットに関する。裂け目部分は、リボンのマトリックス材の脆弱化部分により形成されており、マトリックスの脆弱化部分は周囲のマトリックス材と比較して低い硬化レベルを有し、それにより脆弱化部分を生成する。マトリックス材の硬化レベルの低下は、好ましい裂け目位置にあるマトリックス材を硬化させる放射線量の強度を変えることにより成し遂げられる。]
[0012] 出願人らは、二重マトリックス層の解決法の上述した欠点が有利に回避され、さらに単一のマトリックス層を有するリボンが2層の別々のマトリックス層を有するリボンに関して、好ましく縮減した大きさを有するため、単一のマトリックス層を有する光ファイバリボンが特に好ましいことを見い出した。]
[0013] しかし、出願人らはまた、単一のマトリックス層を有する光ファイバリボンを用いることにより、リボンをより小さなリボンユニットに分割し、ファイバ・フォールアウト現象が生じると、リボンのボーダ・ファイバがマトリックスからの接着を失いかねないことも見出している。さらに、応力集中が分割されるリボンに組み込まれると、この欠点が強まりかねない。例えば、応力集中が溝であり、且つ溝が深すぎると、リボンは取り扱いの際に力学的に不安定になり得る。反対に、溝が十分に深くないと、リボンのマトリックスは、形成されているリボンのサブユニットの最終のファイバを残りのファイバとともに保持するのに十分なマトリックス材が存在しない点などのいずれかの場所で破れ得る(それによりファイバ・フォールアウトが生じる)。]
[0014] これらの欠点の観点から、ファイバ・フォールアウトの発生を減少させる分割可能な光ファイバリボンの分割を提供する必要性がある。また、容易に且つ的確に2つ以上のリボンのサブユニットに分割できる分割可能な光ファイバを提供する必要性もある。さらに、ファイバ・フォールアウトの発生を減少させる分割可能な光ファイバリボンを作製するための、より効果的な製造方法の必要性もある。]
課題を解決するための手段

[0015] 出願人らは、光ファイバとリボンのマトリックス材との間に強固な化学結合を生成することにより、分割可能な光ファイバリボンにおけるファイバ・フォールアウト現象を、有利に回避できるか、または少なくとも著しく低減できることを見い出した。]
[0016] 本発明の一実施形態によると、強固な化学結合は、ボーダ・ファイバとマトリックス材(例えば、リボン被覆の重合材)との間で生成される。この実施形態によると、リボンの分割領域の近傍に配置され、且つ分割ステップ後に、得られたリボンのサブユニットの軸端に位置付けられた光ファイバであって、ファイバ・フォールアウト現象を被りやすい光ファイバでは、ファイバ・フォールアウト現象は有利に低減される。本発明で得られる強固な結合力により、(リボンを分割することによって得られる)ボーダ・ファイバは、軸整列、および残りの隣接する光ファイバとの相互隣接を保つことができる。]
[0017] 本発明のさらなる実施形態によると、光リボンに含まれる光ファイバと光リボンを製造するために光ファイバに被覆されるマトリックス材との間に強固な化学結合が生成される。]
[0018] 一態様では、分割可能な光ファイバリボンを作製するための方法は、第一の放射線硬化性インクでボーダ・ファイバを被覆するステップと、第一の放射線硬化性インクを部分的に硬化させるステップと、ボーダ・ファイバ上の部分的に硬化したインクの上にマトリックス材を塗布するステップと、マトリックス材および部分的に硬化させたインクを実質的に同時に十分に硬化させるステップと、を含む。第一の放射線硬化性インクを部分的に硬化させるステップは、約5%〜約15%でインクを途中硬化させることにより達成される。部分的に硬化させるステップは、所定の時間にわたり、第一の放射線硬化性インクに達する放射線の量を制限することにより生じさせてもよい。]
[0019] 当該方法は、マトリックス材で複数の光ファイバを被覆する前に、第二の放射線硬化性インクを用いてボーダ・ファイバ以外の複数の光ファイバを外覆するステップと、第二の放射線硬化性インクを十分に硬化させるステップと、をさらに含んでもよい。第一および第二の放射線硬化性インクは異なる硬化特性を有してもよく、この場合、第一の放射線硬化性インクを部分的に硬化させるステップと第二の放射線硬化性インクを十分に硬化させるステップは、複数の光ファイバを同じ量の放射線に曝露することにより生じる。あるいは、部分的に硬化させるステップは、第二の放射線硬化性インクに達する放射線の量と比較して、所定の期間にわたり第一の放射線硬化性インクに達する放射線の量を制限することを含む。]
[0020] 光ファイバリボンを作製することは、ボーダ・ファイバに沿って実質的にボーダ・ファイバ間に長手方向に延伸するマトリックス材の中に溝を形成するステップをさらに含んでもよい。溝内のマトリックス材の最小厚は、約0.01ミリメートル〜約0.035ミリメートルである。]
[0021] 開示された実施形態の他の態様では、分割可能な光ファイバリボンは、平行に位置付けされた複数の光ファイバを含んでおり、この場合、複数とは、互いに隣接して配置される2本のボーダ・ファイバからなる少なくとも1つのグループを含む。当該リボンは、ボーダ・ファイバを外覆し且つボーダ・ファイバの各々に対して色に基づいた識別を設ける第一の放射線硬化した被覆と、非ボーダ・ファイバを外覆し且つ非ボーダ・ファイバの各々に対して色に基づいた識別を設ける第二の放射線硬化性被覆と、を含む。放射線硬化したマトリックス材は、複数の色で被覆された光ファイバを包み込み、且つ2本のボーダ・ファイバからなる少なくとも1つのグループ間にある長手脆弱領域を含んでいる。マトリックス材は放射線硬化による化学結合によってボーダ・ファイバ上の色被覆に接着される。]
[0022] 本発明の実施形態によれば、被覆用マトリックス材とボーダ・ファイバとの境界で得られる強固な化学結合は、ボーダ・ファイバからマトリックス材を分離させるためにかなり高い剥離力(すなわち当業者に公知のリボンよりも高い剥離力)が必要とされるような結合である。好ましくは、剥離力は約0.049N〜約4.176Nの範囲内である。より好ましくは、剥離力は約0.080N〜約0.500Nの範囲内である。さらにより好ましくは、剥離力は約0.098N〜約0.348Nの範囲内である。分割可能な光ファイバリボンは、非ボーダ・ファイバからマトリックス材を分離させるために必要な力と同等の、ボーダ・ファイバからマトリックス材を分離させるための力を必要とし得る。あるいは、リボンは、非ボーダ・ファイバからマトリックス材を分離させるために必要な力を超える、ボーダ・ファイバからマトリックス材を分離させるための力を必要とし得る。]
[0023] 本発明の好ましい実施形態によると、リボンは溝の形態の長手脆弱領域を含んでもよい。溝がマトリックス材の水平面に切り込まれる角度は、約17°〜約35°である。溝は好ましくは、2本の光ファイバのおおよそ真ん中であって、且つ光ファイバの上方に位置付けられてもよい。あるいは、溝は2本の光ファイバ間に位置付けてもよいが、その真ん中の点からオフセットされてもよい。一実施形態では、長手方向に延在する溝はV字型の形態である。]
[0024] 溝と隣接するボーダ・光ファイバとの間のマトリックス材の最小点は、マトリックス材の0.035mmと同程度でよく、且つ最小点においてわずか約0.010mmのマトリックス材でもよい。マトリックス材の溝の深さは、光ファイバの中心線から溝の最も深い点までを測定すると、一態様では約0.090mmよりも大きい。溝の角度は、マトリックス材の主要な表面の水平面から測定すると、一態様では好ましくは約17.5°よりもおおよそ大きいかまたは同等であり、且つ別の実施では約35°未満である。]
[0025] 当該溝は、隣接する光ファイバ間のマトリックス材において、一実施形態では約100°〜145°である中心角を形成してもよい。別の実施形態では、溝の中心角は約135°である。別の実施形態では、溝の壁と隣接するボーダ・ファイバの一方との間にある放射線硬化性マトリックス材の最小点が、リボンが容易に分割可能であるが、ファイバ・フォールアウトを回避するように、十分な隣接するボーダ・ファイバが放射線硬化性マトリックス材により外覆された状態を維持する適正な位置に分割点があるような最小点となるように、溝の中心角および溝の深さは選択される。]
[0026] 実施形態のさらなる目的および利点の一部を以下の説明で示し、且つその説明から明らかとなり、または実施形態の実施により理解されるであろう。実施形態の目的および利点は、添付の特許請求の範囲で特に指摘される構成要素および組み合わせの手段により実現され且つ達成されるであろう。]
[0027] 前述した概要および以下の詳細な説明は例示的且つ説明的なものにすぎず、特許請求に記載の実施形態を制限するものではない。]
[0028] 本明細書に組み込まれ且つ本明細書の一部を構成する添付の図面は、いくつかの実施形態を図示し、説明とともに例示的な実施形態を説明するためのものである。]
図面の簡単な説明

[0029] 一実施形態による分割可能な光ファイバリボンの断面図の例示的な略図である。
別の実施形態による分割可能な光ファイバリボンの断面図の例示的な略図である。
一実施形態による例示的な分割可能な光ファイバリボンの2つの隣接するボーダ・ファイバ間にある溝の例示的な略図である。
一実施形態による分割可能な光ファイバリボンを作製するための例示的なフローチャートである。]
実施例

[0030] これから例示的な実施形態を詳細に参照するが、その例は添付の図面に図示されている。可能な限り、同じ参照符号は、図面を通して同じまたは類似する部分を参照するために使用される。]
[0031] 本発明の一実施形態によると、光ファイバリボンは複数の光ファイバを含む。図1Aに具現化されているように、一般に105で示される光ファイバリボンは、好ましくは平行で且つ同一平面になるように横並びに配置された複数の光ファイバ121を有する。リボン105は複数のファイバ121の中に少なくとも2本のボーダ・ファイバ110を含んでいる。「ボーダ・ファイバ」という用語は、光ファイバリボン内の好ましい分割位置にある境界すなわちボーダに位置付けされた光ファイバを指す。リボンにおける分割は通常、リボンを光ファイバのグループに分離するのに望ましい。従って、図1Aに示すように、リボン105は位置170および180において、例えば、2本のボーダ・ファイバ110間または2本のボーダ・ファイバに隣接して長手方向に分割可能である。] 図1A
[0032] 図1Bは図1Aのリボン105の拡大視139の断面図を示す。図1Bに示されるように、光ファイバリボン139はリボンをグループに分割するためにいくつかの位置170および180を含んでもよい。] 図1A 図1B
[0033] 図3は、本発明の一実施形態による光ファイバリボン105を作製する方法のステップを示すフローチャートである。第一のステップ310のように、少なくとも1つの光ファイバ121が第一の放射線硬化性インクで外覆され(すなわち被覆され)、その層が形成され、上記インク層は図1Aでは130で示されている。本発明の一実施形態によると、少なくともボーダ・ファイバ110には第一の放射線硬化性インク130が設けられている。典型的には、光ファイバ121は少なくとも第一の被覆(図には特定されていない)が設けられたグラスコアを備えており、第一の被覆はグラスコアの周囲に位置付けられている。好ましくは、光ファイバ121は第一の被覆に対して半径方向外側の位置に、第二の被覆(図には特定されていない)をさらに備えている。好ましくは、第一の放射線硬化性インク層130(数ミクロンの薄さを有する)が光ファイバの第二の被覆上に設けられる。あるいは、インク付着工程は第二の被覆を光ファイバに塗布するための工程と組み合わせてもよい。好ましくは、被覆ダイに光ファイバを引き込むことによりインクは塗布される。] 図1A 図3
[0034] 図1Aに130で示されているインクは、特有の色素に基づいた色付けを、リボン105内の各々の光ファイバ121に与える。インク130は放射線硬化性であり、且つ参照として本明細書に組み込まれる米国特許第7,174,079号に開示されているものを含む、光ファイバを被覆するために適した任意の放射線硬化性インクであってもよい。好ましいインクとしては、DSMDesotech社製インクのMPシリーズおよびDX−1000シリーズが挙げられる。各個別の光ファイバに使用されるインクは、多色であってよい。光ファイバ121に特有の色付けをすることにより、操作者は、分割可能な光ファイバリボン105内のどのファイバが特定のデータを伝え、且つ/またはどのファイバが特定の接続点で成端するべきかを決定することができる。さらに、ボーダ・ファイバ110として指定されているファイバは、操作者がすぐに識別できるように他のファイバと異なるインクで有利に被覆されてもよい。] 図1A
[0035] 図3のステップ320では、少なくともボーダ・ファイバ110上の放射線硬化性インクは部分的に硬化される。インク層130の硬化は、被覆した光ファイバを、インクの硬化特性と対になる波長を有する、典型的には紫外線光である十分な量の放射線に曝露することにより生じる。ボーダ・ファイバの放射線硬化レベルはいくつかの方法で制御することができる。例えば、途中硬化は、インク組成物に適した波長の硬化光を選択することによって、そうでなければ被覆したファイバ110に達するであろう放射線を選別することによって、またはファイバ110を、完全な硬化に必要な時間よりも短い時間で放射線に曝露することによって達成されてもよい。例えば、放射線に曝露する時間の短縮は、通常のライン速度よりも速い速度で硬化チャンバ内にファイバを通過させることによって行なってもよい。「部分的な硬化」とは、その容量の約85%〜95%よりも少ないインク組成物の硬化を指す。少なくともボーダ・ファイバ110のインク130はステップ320で部分的に硬化されるが、ボーダ・ファイバ110に加えてインク130で被覆されたファイバもまた、部分的にのみ硬化されてもよい。あるいは、一実施形態では、場合により製造の簡素化のために、インク130で被覆された全てのファイバ121は部分的にのみ硬化されてもよい。この実施形態では、全てのファイバをボーダ・ファイバとみなしてもよい。] 図3
[0036] 好ましくは、リボン105内の非ボーダ・ファイバ105は、リボンに組み立てる前に十分硬化させたインクを有する。完全なまたは十分な硬化は、例えば、塗布されるインクの硬化特性に一致する十分な量の放射線を照射することにより生じさせてもよい。部分的に硬化したインクを用いてボーダ・ファイバ110を製造する技術、および十分に硬化したインクを用いてその他のファイバを製造する技術は、例えば、ボーダ・ファイバ対非ボーダ・ファイバ上のインク130を硬化させるために異なる光波長を照射すること、放射電力またはファイバが通過する速度のいずれかを変えることによりボーダ・ファイバおよび非ボーダ・ファイバに異なる量の放射線を曝露すること、またはボーダ・ファイバの放射線硬化中に酸素環境を上昇させること(酸素は硬化を阻害するため)を含んでもよい。最も好ましくは全てのリボンファイバ(ボーダ・ファイバおよび非ボーダ・ファイバ)に同じ放射線量が有利に照射されるように、異なる硬化特性を有するインクをボーダ・ファイバ対非ボーダ・ファイバに塗布することができ、それによりリボンの製造工程を著しく簡易化させる。]
[0037] 図3のステップ330は、複数の光ファイバが横並びに配置されることを示している。図1Aに示されるように、ファイバは、ボーダ・ファイバ110が互いに隣接し且つ同一平面に位置付けられた状態で、好ましくはちょうど接触するように平面に位置付けられている。] 図1A 図3
[0038] 光ファイバを横並びに軸方向に整列させた後、ステップ340では、マトリックス材で複数のファイバを被覆することができる(すなわち外覆することができる)。マトリックス材140は、光ファイバを適所に封止し且つリボン105の外側を形成する、柔軟な保護被覆を提供する。マトリックス材140は放射線硬化性であり、且つ典型的に紫外線放射に透過性である。好ましい例示的な材料としては、ポリウレタンアクリル樹脂が挙げられる。この材料は、光ファイバを適所に保持する柔軟だが強固な外被を提供することが確認されている。マトリックス材にとって特に好ましい材料としては、Cabelite3287−9−85、9D9−464、および9D9−287という商品名で市販されているDSMDesotech社製の製品が挙げられる。]
[0039] 光ファイバは、光ファイバがアプリケータヘッドおよびダイ内を通過する際に、放射線硬化性マトリックス材を光ファイバに塗布することによりマトリックス材140に封入される。ステップ340では、好ましくは一回のみアプリケータ(塗工機という用語でも公知である)を通過させることによりマトリックス材140を塗布させる。多重マトリックス層の外被を有するリボンと比較して、一回の通過は製造方法の複雑さおよび費用を低減させる。一回の通過はまた、ファイバの屈曲および複数の被覆通過を用いる現在の方法で生じ得る可能性のあるシグナル減衰を回避させる。あるいは、あまり好ましくはないが、開示した方法およびリボンにより、複数の被覆通過および多重マトリックス被覆も検討でき、所望であれば用いてもよい。]
[0040] マトリックス材140を用いてリボン105を封入することにより、図1Aに示されるように、向かい合う主要な表面132および133を有する光ファイバリボンが得られる。向かい合う主要な表面132および133は、分割可能な光ファイバリボン105の外側の主要な表面を画定する。典型的に、主要な表面132および133の一面または両面は実質的に平面である。] 図1A
[0041] 最終的にステップ350において、放射線硬化性マトリックス材140および放射線硬化性インク130は実質的に十分に硬化される。硬化は典型的に、マトリックス被覆したリボンをマトリックス材の硬化特性と一致する波長の放射線、好ましくは紫外線光を与えるチャンバを通過させることにより生じる。例えば、完全なまたは十分な硬化は、塗布されたマトリックス材の硬化特性に一致する十分な量の放射線を照射することにより生じさせてもよい。本明細書で参照されるように、「十分に硬化した」とは、約95%以上の硬化である硬化工程を含む。]
[0042] 本発明の方法によると、硬化途中のインクはマトリックス材の硬化ステップ中に更に硬化させて、それによりその硬化工程中にマトリックス材およびインク材の少なくとも部分的な相互浸透により、マトリックス材と光ファイバインクとの間に強固な化学結合を作り出す。上述したように、出願人らは、リボン内の光ファイバ(少なくともそのボーダ・ファイバ)とマトリックス材との間の結合力を増強させることにより、ファイバ・フォールアウト現象を回避する(または少なくとも著しく低減させる)ことができ、この結果はファイバ/マトリックス材の境界で生成される強固な化学結合によるものであり、且つマトリックス材の硬化を行う次のステップ中にさらに硬化する(好ましくは十分に硬化する)硬化途中のインクを少なくともボーダ・ファイバに設けることにより得られることを見い出した。これは、光ファイバの放射線硬化性インク130は、マトリックス材の硬化ステップの最後に「十分に硬化した」にも関わらず、そのステップの最後においてインクは前よりも一層硬化され、従ってマトリックス材に強固に結合されていることを意味する。]
[0043] 図3のステップ350はまた、少なくともボーダ・ファイバ110を被覆する、部分的に硬化したインクを「十分に硬化する」ことを含む(または先に説明したように「さらに硬化すること」を含む)。従って、マトリックス材140を硬化させるための放射線量および波長は、その被覆した状態からマトリックス140を十分に(またはさらに)硬化するのに適した放射線を与え、且つ同時に部分的に硬化したインク130の硬化を完遂させるように選択してもよい。マトリックス材140の透過特性により、硬化放射線はマトリックス130を通過して下層のインク130の硬化を完遂させることができる。] 図3
[0044] マトリックス材140およびインク130を硬化させる(この材料の硬化は実質的に同時に行われる)ことにより、マトリックス材140の塗布前にインク130を十分に硬化させることに従った場合よりも、これらの材料間に、より強固な結合を生成させる。最終的な硬化ステップ350がボーダ・ファイバ110上のインク130に対する硬化を実質的に完遂させると、ファイバ110は完成したリボン105内のマトリックス材に、より堅く結合する。その結果として、リボン105の分割が図1Aの170のような位置で、ボーダ・ファイバ110に隣接して生じる場合、その特定のボーダ・ファイバ110は、従来のリボンと比較してファイバ・フォールアウトの可能性が大幅に低減する。ボーダ・ファイバ110以外のファイバが(ステップ320で示されるように)部分的に硬化され、次いで(ステップ350で示されるように)マトリックス材140を用いて実質的に十分に硬化されると、これらのファイバもまた化学結合を介してマトリックス材140に、より堅く結合するだろう。] 図1A
[0045] 図3で概略的に示した工程により得られたリボン105を用いると、少なくともボーダ・ファイバ110とマトリックス材140との間の強固な結合により、リボン105内の分割部分に隣接するこれらのファイバにおけるファイバ・フォールアウトの可能性が低減する。これにより操作者は、光ファイバリボン105の光ファイバの残りの部分から光ファイバのグループをより容易に且つより上手く分割できる。例えば、光ファイバリボンの残りの部分からグループを分割した後に、マトリックス材を隣接する光ファイバ(例えばボーダ・ファイバ110)から剥離するために必要な力は、約0.049N〜約4.176N、別の実施形態では約0.080N〜約0.500Nの範囲とすることができる。より好ましくは、さらなる実施形態によると、剥離力は約0.098N〜約0.348Nの範囲とすることができる。] 図3
[0046] 一実施例として、12本の光ファイバを含むリボンを本発明の方法により製造した。12本の光ファイバを、DSMDesotech社のMPシリーズのインクを用いて、各々のファイバを異なる色で色付けした。全ての光ファイバのインクを途中硬化し(約87.5%〜92.6%の硬化)、光ファイバ配列をマトリックス材で被覆し、そして上手く硬化させた。リボン製造工程のライン速度は約450メートル/分であった。硬化は2つのDバルブを使用して行い、一方はその100%の力で動作させ、他方はその45%の力で動作させた。]
[0047] 比較例として、12本の光ファイバを含むリボンを製造した。上述した例と同様に、12本の光ファイバをDSMDesotech社のMPシリーズのインクを用いて、各々のファイバを異なる色で色付けした。光ファイバのインクを十分に硬化させ(平均して約95%の硬化)、光ファイバ配列をマトリックス材で被覆し、そして上手く硬化させた。リボン製造工程のライン速度は約450メートル/分であった。硬化は2つのDバルブおよび1つのHバルブを使用して行ない、どちらもその100%の力で動作させた。]
[0048] 本発明の比較例および実施例の両方のリボンには、リボンの主要な一表面に、少なくとも1つの長手方向の溝を設けた。]
[0049] 先頭のリボンから少なくとも2つのサブユニットを得ようとする際に、出願人らは、本発明のリボンが容易に且つ的確に2つのサブリボンに分割されるが、対照的に比較的なリボンのボーダ・ファイバに対応する部分ではファイバ・フォールアウト現象が生じたことを指摘した。]
[0050] 図1Aおよび図1Bの170(および180)として通常具現化されるように、応力集中すなわち脆弱領域が、向かい合う主要な表面132および133の一方に形成されてもよい。好ましくは、少なくとも1つの応力集中が、向かい合う主要な面132および133の各面に設けられる。脆弱領域により、リボン105を、分離した部分すなわちサブユニットに分割することを容易にする位置が設けられる。一実施形態では、脆弱領域170はマトリックス材140に得られた溝である。好ましくは、溝170はマトリックスダイを用いて形成され、長手方向に、且つ実質的に複数の光ファイバ121中の2本の隣接するボーダ・光ファイバ間に延在する。] 図1A 図1B
[0051] 図1Aおよび図1Bで示されるように、脆弱領域は、リボン105の向かい合う側の溝170および180でもよい。図1Aおよび図1Bで示されるように、溝170および180は向かい合う表面132および133上の両面、並びに同じボーダ・ファイバ110間に位置付けてもよい。あるいは、溝170および180は、同じリボン105内の光ファイバ121中の複数のボーダ・ファイバ110のセット間に位置付けることができる。] 図1A 図1B
[0052] 通常、長手方向に形成された溝は、ファイバ・フォールアウトの回避を助けるためにマトリックス材を十分に残しながら、手または器具のいずれかによりリボンを容易に分割できる寸法を有している。図2は、例示的な溝205をより詳細に示している。溝205は図2ではV字型であるが、U字型の溝を含む他の形状も可能である。さらに、図示のV字型は直線の外側207を含んでいるが、曲線状の外側を用いて形成することもできる。] 図2
[0053] 図3でのリボン105を組み立てる方法に加えて、溝170および180は、分割が生じた後にリボン内においてボーダ・ファイバ110の保持を助けるように寸法化することもできる。例えば、マトリックス材140は分割時のファイバ・フォールアウトを回避するために、ボーダ・ファイバ210および220と溝205の壁との間に最小厚258を有してもよい。図3の工程に従った場合、ボーダ・ファイバ220とマトリックス材140との間での結合強度が上昇することにより、最小厚は従来の分割可能な光ファイバリボンよりも小さくすることができる。それでもなお、最小厚258は、溝205でリボンを分割する際に、一実施形態においてファイバ220の保持を助けるようになお維持されるべきである。一実施形態では、最小厚258は約0.01ミリメートル〜約0.035ミリメートルである。溝はファイバの半径に従う必要性はないため、最小厚の点はボーダ・ファイバ220と、溝205の底部の点ではなく溝205の壁との間に設けることができる。通常、リボンを分割すると、この最小厚の点または周囲で裂け目が生じるだろう。] 図3
[0054] いくつかの溝205(図2のV字型の溝など)はマトリックス材140内で中心角2βを形成してもよい。例えば中心角2βは、約110°〜約145°でもよい。別の例として、中心角2βは135度である。] 図2
[0055] 溝205を、好ましい分割点において実質的に隣接する光ファイバ(すなわちボーダ・ファイバ)間に配置してもよい。溝自体は、大部分または全体的にボーダ・ファイバ210および220の上方でもよいが、それでも、そのような溝は本開示の目的のために、「実質的に」ボーダ・ファイバ「間」にある。さらに、本明細書に参照されるように、「実質的に〜の間」とは、隣接する光ファイバ210と220との中心間の中間点から距離248でオフセットされた溝205を含む。ボーダ・ファイバ210および220間の中間点と溝の最深部の点との間の許容可能なオフセット距離248は、中心角2βおよび最小厚258に関するこれらのパラメータの組み合わせられた効果に基づいて、実施形態間で変えてもよい。例えば、パラメータによって最小厚258があまりに小さくなる場合には、オフセット距離248(または中心角2β)は短くしなければならない。一般的な決まりとして、中心角2βを小さくすれば、オフセット距離258を大きくすることができる。さらに、これらのパラメータは溝の幅250に影響を与え、異なる実施形態で変えることができる。]
[0056] 溝205はまた、深さ268でも変えることができる。溝の深さ268は通常、最小厚258および先に記載した他のパラメータにより制限される。さらに、向かい合う溝が深すぎる場合、分割可能な光ファイバリボンは、操作者による通常の取り扱いに必要な耐久性が欠如する場合もある。]
[0057] 分割可能な光ファイバリボンは、リボン105の残りの部分からの分割が望まれるファイバ間隔で、光ファイバリボンユニットに僅かなねじりを加えることにより溝205で分割可能である。一度局所的な分割がなされると、分割は手で容易に所望の長さにわたって拡張される。リボンは所望の分割点にある溝内に配置することができる。操作者は固い塊にある溝に垂直な面にある光ファイバリボンに容易に圧を加えてリボンユニットを部分に分割することができる。]
[0058] リボン105の向かい合う表面132および133に溝が用いられる場合、そのそれぞれの最深部の点の整列は、いくつかの実施形態を採用してもよい。図1Bで示唆されるように、例えば2つの溝の中心は、同一平面にあり、且つリボン105と実質的に垂直であってもよい。そのような実施形態では、その中心は2本のボーダ・ファイバ間の中間点に位置付けするか、または2本のボーダ・ファイバの一方により近傍して中間点から一緒にオフセットしてもよい。あるいは、一方の溝170の最深部をボーダ・ファイバ110の一方に近傍してオフセットする一方で、他方の溝180の最深部を2本のボーダ・ファイバ110間の中間点に位置付けてもよい。あるいは、溝170および180は2本のボーダ・ファイバ間の中間点からではあるが2本のボーダ・ファイバの異なる一方に向かってオフセットしてもよい。リボンのより小さなサブセットへの分離の容易化を助けるために、他の変形も可能である。] 図1B
[0059] 本明細書を考慮し且つ本明細書で開示した実施形態を実施すれば、当事者には、他の実施形態が明らかであろう。明細書および実施例は例示的なものとしてのみ考慮され、実施形態の真の範囲および精神は以下の特許請求の範囲により示されることを意図する。]
权利要求:

請求項1
同一平面で且つ平行に配置された複数の光ファイバを含む光ファイバリボンを作製する方法であって、前記リボンは前記複数のうち、少なくとも2つの隣接するボーダ・ファイバ間の経路に沿って長手方向に分割可能であり、前記方法は、第一の放射線硬化性インクで前記ボーダ・ファイバを被覆するステップ、第二の放射線硬化性インクで前記複数の光ファイバの残りを被覆するステップ、前記第一の放射線硬化性インクを部分的に硬化させるステップ、前記第二の放射線硬化性インクを実質的に十分に硬化させるステップ、前記複数の光ファイバの上にマトリックス材を塗布するステップ、および前記マトリックス材および前記部分的に硬化させたインクを実質的に同時に、実質的に十分に硬化させるステップにより特徴付けられる方法。
請求項2
前記部分的に硬化させるステップは、約5%〜約15%で前記第一の放射線硬化性インクを途中硬化させることにより果たされる、請求項1に記載の方法。
請求項3
前記部分的に硬化させるステップは、所定の期間にわたり、前記第一の放射線硬化性インクに達する放射線の量を制限することを含む、請求項2に記載の方法。
請求項4
前記第一および前記第二の放射線硬化性インクは異なる硬化特性を有し、且つ、前記第一の放射線硬化性インクを部分的に硬化させるステップおよび前記第二の放射線硬化性インクを実質的に十分に硬化させるステップは、前記複数の光ファイバを同じ量の前記放射線に曝露することにより生じる、請求項3に記載の方法。
請求項5
前記部分的に硬化させるステップは、前記第二の放射線硬化性インクに達する放射線の量と比較して、所定の期間にわたり、前記第一の放射線硬化性インクに達する前記放射線の量を制限することを含む、請求項3に記載の方法。
請求項6
前記ボーダ・ファイバに沿って且つ実質的に前記ボーダ・ファイバ間に長手方向に延在する前記マトリックス材料に、少なくとも1つの長手方向に延在した脆弱領域を設けるステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
請求項7
前記少なくとも1つの長手方向に延在した脆弱領域は、前記光ファイバリボンの各々向き合う側面に設けられる、請求項6に記載の方法。
請求項8
前記長手方向に延在した脆弱領域を設けるステップは、前記ボーダ・ファイバに沿って且つ実質的に前記ボーダ・ファイバ間に長手方向に延在する前記マトリックス材に溝を形成することにより達成される、請求項6または7に記載の方法。
請求項9
前記溝を形成するステップは、前記マトリックス材の最小厚を約0.01ミリメートル〜約0.035ミリメートルに設けることにより特徴付けられる、請求項8に記載の方法。
請求項10
前記溝を形成するステップは、前記ボーダ・ファイバの一方に近傍する前記マトリックス材の最小厚位置をオフセットすることにより特徴付けられる、請求項9に記載の方法。
請求項11
請求項1〜10のいずれか1項に記載の方法により得られる、分割可能な光ファイバリボン。
請求項12
分割可能な光ファイバリボンであって、互いに隣接して配置された2本のボーダ・ファイバからなる少なくとも1つのグループを含む、平行に位置付けられた複数の光ファイバと、前記ボーダ・ファイバを外覆する第一の放射線硬化した被覆と、非ボーダ・ファイバの各々を外覆する第二の放射線硬化した被覆と、前記複数の被覆した光ファイバを包み込む放射線硬化したマトリックス材と、放射線の硬化により前記マトリックス材と前記ボーダ・ファイバとの境界に形成される化学結合と、を包む、分割可能な光ファイバリボン。
請求項13
長手脆弱領域は、2本のボーダ・ファイバからなる前記少なくとも1つのグループの間に設けられる、請求項12に記載の分割可能な光ファイバリボン。
請求項14
前記第一および前記第二の放射線硬化した被覆は異なる硬化特性を有する、請求項12に記載の分割可能な光ファイバリボン。
請求項15
前記第一および前記第二の放射線硬化した被覆は同じ硬化特性を有する、請求項12に記載の分割可能な光ファイバリボン。
請求項16
前記長手脆弱領域は溝である、請求項13に記載の分割可能な光ファイバリボン。
請求項17
前記長手脆弱領域は、少なくとも一対の向かい合う溝である、請求項13に記載の分割可能な光ファイバリボン。
請求項18
前記溝が前記マトリックス材の外側の水平面に切り込まれる角度は、約17°〜約35°である、請求項16に記載の分割可能な光ファイバリボン。
請求項19
前記溝は、前記2本の光ファイバ間のおおよそ真ん中であり、且つ前記光ファイバの上方に位置付けられる、請求項16に記載の分割可能な光ファイバリボン。
請求項20
前記溝と隣接するボーダ・光ファイバとの間のマトリックス材の厚さは、約0.035mm〜約0.010mmのマトリックス材である、請求項16に記載の分割可能な光ファイバリボン。
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